あたし達はあれから少し話した。

「…彩。腹減った」
祥・・・。

「んじゃ、行くか」
あたしは祥に手を引かれ、引っ張られる。
あたしはそんままついて行く。

「ここやっ!!!」
みんなまだいない。
いや。だってあたし達サボったんだもんね…。

おばさん達に怒られない?

「おばさ~んっ!!!」
「祥平君っ!!」
怒らないんだ・・・。

「こんにちは」
「おばさん!久しぶりっ!!」
「腹減ったヮ~」
「…ちは」

「あら。そちらの美人さんは?」
おばさんはあたしを見て“珍しい”と言う目であたしを見る

「ああ。北野彩夏って言うんや」
「こんにちは。私は幸子って言います。
おばさんでいいからね?」
あたしは一応お辞儀した。

「ん?何?祥平の彼女なの?」
「へ?何でや」
「手、繋いでるじゃない」
「「あ…」」
2人の声が重なった
おばさんはそれを見て笑ってる
あたし達は手を放した。
「違うで!!彩は友達なんや」
祥が笑って答える
「へ~。女嫌いなあなた達がね~!!」