「…さっちゃん。それ、何や?」
大輔があたしの片手にあるものを指差した

「これは…薬。ちょっとね…」

「そっか…気ぃ付けろよ?」
陸があたしの頭を撫でる。
陸は目がクリクリしてて、ぱっちり二重。
カワイイ系の男の子。

「…うん」

最近、毎日のように過去の夢を見る。
その度に、発作を起こす。


体が知らせてる。
このままじゃ、危ないって…。
病名だって知ってる。

この事は両親にも言ってない。
もし、病気だってバレたら
マスコミが駆け付けて
また…また…
 迷惑かけちゃうから・・・。

「あんま。無理すんなよ…」
祐樹が言った。
「…うん…ありがと」

あたしはその場に座った。
みんなも座る。

あたしは祐樹から貰ったお茶を口に運んだ

いつもより、風が涼しく感じられた。