あたしは息を整えながら言った。
祥はニカッと笑って「気にすんな」と言ってピースした

あたしもゆっくりピースを作り、笑った

みんなの顔が赤くなった。
「な、彩が…笑った……」
祥は顔を真っ赤にして手で口を押さえてる

そうか…。
あたし、久しぶりに笑った…。
まだ、笑えたんだ…。

「彩…無表情だと美人だけど、笑うと超可愛いじゃんっ!!!!」
祥があたしの肩を濡らす

「…お世辞はいーよ」
あたしが言うと、空気が固まった。
そして、銀髪の男と祥が笑った
黒髪の人が「おもしれぇ!!変な奴」と言って笑った
「…よく言われる」
「んで?君の名前、何や?」
青髪の人が聞いてきた
「…北野彩夏」
「さっちゃん。よろしく、俺も名前で呼んでええから」
さっちゃん・・・って・・・。
「名前。何?」
あたしが聞くと、祥意外が固まった
「彩。俺らの事、なんも知らんへんで」
祥が言うと、みんなは驚いた
「ん。じゃ、俺が紹介するわ。
青い髪が十河 大輔(とうが だいすけ)幹部。
銀の髪が上田 陸(うえだ りく)幹部。
2人共高2。
黒い髪が山辺 亮(さの りょう)副総長。
金髪が佐野 祐樹(さいとう ゆうき)総長。
この2人は高3。みんな雷龍や」

あの人が総長・・・。
って、さっきのお礼しなきゃ。

「…コレ。ありがとね」
あたしが言うと、少しだけ口角をあげた。

ものすごくオーラ―が違うというか…。
やっぱり№1の族の総長だからか?
とても綺麗な顔立ちをしてる。
人形見たい・・・。