「陸。ぜってぇ俺らが助けてやる」
祐樹は低くて優しい顔で声で陸に言った
陸は静かに、目から涙を零した
「…陸、みんな優しいね」
あたしは陸に微笑んだ

陸は涙を零しながら、あたしに抱きついてきた
「大丈夫」
あたしは陸を優しく抱き返した
陸はあたしの肩でたくさん泣いた。



「陸~!!!寝てんじゃねーよっ!!!」
「そうだぞ~!!
そんな気持ちよさそうな所でスヤスヤ寝てんじゃねーよっ!!!」

陸はあたしの胸の中で安らかに寝てる
祐樹はあたしに近寄って来て、陸を抱えあげた

そして、大輔に手渡した
「?! 何で俺!!!?」
祐樹はそれをスルーして、ガジュマルの下に腰掛けた。

「ねぇ。お腹すいた…」
あたしが横になると、祐樹はフッと笑った
「…今2時だからな」
「もうそんなに時間立ってたの?!」
「そやで?」

そっか…
時間は刻々と過ぎていく…。
……止まる事なんて知らない。

あたしはみんなと逆の方向に体を向けた

………怖いな。
死んじゃったら、何処に行くんだろう…。

あたしの目から、自然に涙が零れた。
あたしは静かに、草を見てた。