「…ウ……ソだろ…?」
龍兄は信じられないという顔であたしを見る

祐樹はあたしから放れると、あたしの肩を掴んだ
「っ…彩夏。頑張ろう……俺らと一緒に……頑張ろう…」
祐樹は涙を零しながら、あたしの目を真っ直ぐに見る

「迷惑…かけちゃうっ……」
あたしは祐樹の手を振りほどいた

本当に。
大切な人達に、迷惑なんてかけたくない。

だけど、祐樹はあたしを優しく抱きよせた
「迷惑なんかじゃねぇ…。俺らと一緒に……最後まで…精いっぱい……生きよう」
「…そうだよ。俺らが最後まで…支えてやる」
拓も優しい顔であたしに言う。
「……何で…?何で…あたしに……そこまでっ」
「当…ったり前やん。俺ら…仲間やろ?
俺らは……支え合……っていく…仲間やろ?」
大輔は涙を零しながら、微笑む

“仲間”やろ?
あたし、みんなの仲間でいていいの…?
本当にみんなの仲間でいいの?

「彩は、もう1人なんかじゃねーよ?」
涼は涙を拭って、無邪気に笑った
「そうだよ。俺らがいるじゃん!!」
陸は大きな目を涙でいっぱいにしながら微笑んだ
「楽しもーやっ!!3か月っ!」
祥も、ピースして笑った

「……本当に?
あたし…みんなの仲間でいて……いいの?」

「俺らは、みんなで1つなんだぞ?
1人が欠けたら意味ねーんだぞ?」
祐樹は耳元で囁いた

その言葉は、初めて言われたもので…
こんなに嬉しい事は無いと言うレベルの嬉しさだった。

あたしは祐樹の背中に、腕を回した
「これで、彩夏は俺らとずっと一緒だ」
祐樹は耳元で囁いて、笑った