何も、考えられない…。

1週間前まで…あたしの命は長くて1年あったの。
……なのに、なのに何で?

―――ガラッ

医者と入れ替わるかのように、勢いよくみんなが入ってきた

「彩夏っ!!!!」
龍兄は、あたしを強く強く抱きしめた
そして、放れるとあたしの顔を覗きこんだ

「大丈夫か?ケガしてないか?」
あたしは答える事が出来ない
「大丈夫」って言いたくても、舌が回らない。

みんなは、あたしと祐樹と拓を見て驚いた顔をした

―――ポタっ

あたしの目から無数の涙が落ちる
「…ははっ。笑わしてくれるよね…」
あたしはそっぽを向きながら言った

みんなは驚いてる
「あたしっ…あた…。もっと…もっとっ!!
みんなとっ……生きたいっ…」

祐樹と拓はたくさんの涙を流してる
「彩夏…」

祐樹はあたしを優しく抱きよせた
「どして…?どうして……あたしはっ…
みんなと…生きれないの……?」

拓はあたしのベットに腰掛けて、あたしの手を握った
「…何で?1週間前までっ……1年あったじゃないっ…なのに……どうして?」
男の子も涙を流してる

「……お姉ちゃん…ね、後……3カ月しか…生きれな…いんだって……」
男の子は泣きながら言った
みんなは驚いてる