「…せ……ん…せ…」
3人はあたしを見て、驚いたような顔をしてる

「彩夏…起きてたのか?」
祐樹は涙を零しながら、優しい顔であたしの頭を撫でる
「……ゆ…うき…」
あたしはゆっくり祐樹の頬に手を持って行く
そして、祐樹の頬に手を当てる

「…泣か……ないで…」
あたしは静かに笑った
「さや…か……」
祐樹はあたしの手を強く握った
「温か……いね…」
あたしは微笑んだ
祐樹は悔しそうな顔をして、あたしを強く優しく抱きしめた

「…へへっ…痛い……よ」
あたしは少し笑った
拓は涙を溜めながら、あたしにいちごミルクを差し出した。

「…喉……かわいたろ?」
「う…ん。…ありが……と」
あたしは受け取って、1口飲んだ

「やっぱ…り、甘い…ね」
あたしは拓に向かって、少し笑った
拓は唇を噛み締めながら、涙を零した

「彩夏様、話お聞きになられましたか?」
「……はい」
医者は申し訳なさそうに言った


「貴方の命は、もう

   3か月ほどでしょう」

そう…言われた……。

「思ってたより、症状が悪化してます。
もう、半年すら…無理だと言えます。
これから、激しい痛みやめまいなどがあると思いますが、頑張って乗り越えてください」

医者はそれだけ言うと、頭を下げて出て行った