男達は完全に伸びてる。
男の子はあたしを見て、驚いてる。

「姉ちゃん…凄いねっ!!」
男の子は目をキラキラさせてあたしを見た

「へへ…ありが…」
あたしは下に倒れこんだ。

めまいだ。

男の子は驚いて、あたしに駆け寄る

「お姉ちゃんっ?!お姉ちゃんっ!!!!」
男の子はあたしの手を、包む

…温かい。

―――キンっ

とてつもなく激しい頭痛。
今にも、頭が割れちゃいそう。
あたしは震える手で頭を押さえた。

男の子はあたしを見て、驚いてる。

「お姉ちゃん?!大丈夫?!」
男の子はあたしを、小さな体で包みこんでくれた
でも、痛みは止まない。

あたしは震える手で、携帯を取った。
そして耳に当てる。

『今何処にいる?』
落ち着いてて、低くて優しい声
「……ん…こうえ…」
『彩夏?大丈夫か?!』
祐樹の焦ってる声がする

あたしが痛みで耐えられないでいると、男の子が携帯を受け取った
「すみませんっ!!早く〇☓公園に来てくださいっ!!!」
男の子はそれだけ言って切った
「大丈夫だからね?お姉ちゃんは強い。
だから、大丈夫だからねっ!!!」
男の子は、そう言いながら涙を流した。