「…なんで…こんな人前…」 まだ息が荒い玲奈は 精一杯に俺を睨んだ。 でも、それは俺には逆効果で 潤んだ瞳に真っ赤な顔 荒い息遣いをしている玲奈に 見上げられても… 可愛いだけで、それだけだ。 「玲奈が悪いんだよ。帰りたくないとか言うんだから」 「……っそんな意味で言ったわけじゃな…っ」 「はいはい。ごめんね〜」 「っ!」 そう言いながら 今度は触れるだけのキスをした。