“………おう” 櫂には、そう返事したものの やはり、玲奈に会わす顔がない。 ――守る。とか、ふざけたこと言ったんでしょ? ――守れなかったね、達也 嘉穂の事は 死んでも許せねぇけど… 嘉穂の言ったことは 間違ってなかった。 “守る”とか、マジで口だけで 実際、付き合えたことに 浮かれすぎてて、嘉穂の件を すっかり忘れてた。 嘉穂もその仲間もそうだけど 俺が…一番…玲奈を…… 傷つけた…――