夏の恋2

急いで準備を始める。

下ごしらえだけしといてよかった。


自然と気合いが入る。


−ピンポーン…



「はーい。」

急いで玄関の扉を開ける。


「いらっしゃい。早かったね。」


『早く会いたくてさ。』


「ふふっ…そうみたいだね。いつもと違ってラフな格好。」


大きめのジーンズにTシャツ。

寝起きらしく整えられていない髪の毛。




『適当に着てきた。』





「髪の毛跳ねてる…。峻介無防備」


跳ねてる髪の毛に手を伸ばした。


『はるかこそ無防備…』




大きな腕が私をすっぽりと包み込む。



「峻介?」


『仕事が落ち着くまで会えないと思ってたから。』



「私も1ヶ月は会えないと思ってたから来てくれて嬉しい。」