告白[短編集]

また、俺の服着てる。


舞は眠くなると、俺の服の上着をパジャマがわりに着てよく寝る。


153㎝の舞からしたら、180㎝の俺の上着は自分の服よりダブッと着れて、パジャマ感覚で楽らしい。


俺のベットで俺の上着をダブッと来ている舞。


下の服はなし。


ベットのわきには脱いだ服。


凶悪な小悪魔。


こんな関係を続ける俺。


よく襲わないで、今日まできたな。


うん、えらいな俺。


自分で自分を褒めてあげたい。


と、それどころじゃないか。


「舞、バスケ部の奴らが来てる。」


まだ部屋の前に居るかもしれないから、舞の耳元にささやく。


「隆、くすぐったいよ。」


クスクス笑い出す舞。


「ばか、静かにしろよ。」


俺はまた耳元にささやく。

「もう、やだったら、耳はやめてよ。
弱いの知ってる癖に。」


「耳はって。
何言ってんだ、耳だけじゃないだろ弱いの。
体全体弱い癖に。」


舞はくすぐったりや。


くすぐられるのに弱い。


触らなくても、『コチョコチョ』とか言って手を前にして近づけば、もうダメ。

「もう、ばか隆。
やめてよ、体がムズムズするよ。」