告白[短編集]

「綾ちゃん、気持ち悪いでしょう。
お風呂はいってね。
望案内して。」


「あぁ、こっちだよ綾。」


結局あいさつ出来ずに、お風呂に来てしまった私。


彼女失格じゃない、私?


望のうちのお風呂は、アワアワでした。


映画で見たお風呂みたい。

白いバスタブにたくさんのアワ。


「母さん着替え用意したんだ。
脱衣所に置いとくから、ゆっくり入って。」


「うっうん。」


お風呂に見とれて返事がいい加減になった。


「綾、淋しい?
一緒に入る?」


クスクス笑う望。


もう、すぐからかうんだから。


「結婚したら一緒だよ。
毎日やさしく洗ってあげるね、旦那様。」


どうだ、降参か?


あっ望、顔真っ赤。


ちょっと言いすぎかと思ったけど、真っ赤な望が可愛くて可愛くて、くせになりそう。


「お前はー。」


次に言う言葉が見つからないみたいで、結局何も言わないで、フラフラ脱衣所のドアのドアノブに腕をぶつけながらでていった。


効き過ぎたかな?