告白[短編集]

お尻をなでていた手が離れ、両手で胸を触られる。


望、望、望………。


私は目を閉じ、心の中で望の名前を何度も呼ぶ。


突然、胸を触っていた手が離れた。


目を開けると、サラリーマンが手を捕まえていた。


「もう、大丈夫。」


声がした隣を見れば、一緒に乗り込んだ女性警察官。

手を捕まえていた、サラリーマンがうなづく。


あぁ、この人も警察官なんだ。


後ろでは、OL風な女の人が痴漢に何か言っていた。

今日、三人警察官が乗り込むと聞いていた。


この三人だったんた。


終わった。


終わったんだ。


急に力が抜けて、足元がふらつく。


「大丈夫?
次の駅で下りるからね。」


OL風な警察官に、駅に着くまで腕を支えられた。


駅に下りると、望が走ってきた。


望は何も言わず、私を強く抱きしめた。


「望、望、望……。」


私は心の中でなく、声をだす。


「うん、うん、うん……。」

望は何度も返事をしてくれた。