告白[短編集]

次の日、俺はいつもの駅から三つ前の駅から電車に乗った。


いつも乗る車両の隣。


綾がいるはずの、いつもの駅に近づいてく。


もう、痴漢は乗っているかもしれない。


乗って綾を待っているかも知れないんだ。


俺は手を強く握る。


絶対、捕まえる。


ついに綾のいる駅に着く。

ホームには緊張した顔の綾。


どんなにか、綾は怖いだろう。


出来るなら、きっと今震えている体を、抱きしめてあげたい。


綾のまわりには、学生、OL、サラリーマン。


あの中に警察官がいるはず。


電車がとまり、ドアが開く。


たくさんの人が乗り込み、ドアが閉まった。


隣の車両にいる俺には、もう綾は見えない。


あとは警察に任せるしかない。


がんばれ綾。