告白[短編集]

22時、綾もう寝たかな。


部屋で怖い思いしてないかな。


どうしよう。


もし寝てて起こすことになったら。


俺は携帯を持って、部屋をウロウロする。


二回だけ、二回鳴っても出なかったらきろう。


そう決めて、綾に電話してみる。


携帯は一回鳴ったら、すぐに綾がでた。


「こんばんは、綾。」


「こんばんは、望。」


「寝てなかった?」


「うん、大丈夫。
今日一日いろいろあって、なかなか眠れないの。」


そうだよな。


朝痴漢に会って、すぐ寝れないよな。


「綾が寝るまで電話してようか。」


「うん、ありがとう。」


俺は痴漢の話は一言も出さず、他の話をたくさんした。




「綾、綾、聞いてる?」


「……う…ん、……聞い………て……………。」


やっと綾は寝たようだ。


部屋の時計は一時半を過ぎていた。


「おやすみ綾。」


俺は携帯を静かにきった。