告白[短編集]

「望くん、いいわね。」


望がお金持ちだから、そんな事言うの?


「望くんのおかげで、少しの間痴漢の事忘れてたわ。」


あっほんとだ。


今、私痴漢の事忘れてた。


「綾、今日は望くんの事だけ考えようか。」


お母さんがやさしい顔をする。


「さぁ、夕飯食べちゃいましょうよ。
しかし望くんの正体びっくりしたわ。
大臣のひ孫だなんて。
綾が結婚したら、私達大臣のひ孫の義理の親になるんですよ、お父さん。」


「結婚するとは決まってないぞ。」


「望くん以上の子なんて、いないじゃないですか。」


夕飯の間、両親はずっと私と望の結婚話をしていた。

私は恥ずかしくて、話に入っていけず、黙々とご飯を食べた。