告白[短編集]

びっくりした。


お母さんじゃないけど、玉の輿って冗談じゃないかもしれない。


お母さん、目が飛び出しそう。


お父さんまで固まってる。

「ちょっと待ってくれ、あそこの土地は大臣の土地だろ?」


大臣?


県で初めて大臣まで行った、浅野大臣の事だよね。


たしか今は引退して、子供が継いでるんじゃなかったっけ?


「はい、ひいじーちゃんの土地をじーちゃんが相続したんです。」


「君は、浅野大臣のひ孫か?」


「はい、そうです。
じーちゃんが立川家に婿養子になったんで、名前は違いますが。」


お父さんが完全に固まった。


お母さんも固まった。


私も動けない。


「じゃ、俺帰ります。
綾、明日痴漢捕まえような。
それで、あさってうちで遊ぼうな。」


望は、手をふって帰って行った。


リビングに残った私たちは、しばらく無言だった。



「綾、知ってたのか?」


最初に口をひらいたのは、お父さんだった。


「全然知らなかった。」


そんな話聞いたことない。

びっくりした。