告白[短編集]

「それで明日だけど、痴漢に気づかれるとダメなんで、一緒に行けないから。
でも違う車両にいるから。
同じ電車にはいるからな。
いやだろうけど、明日は痴漢されると、現行犯逮捕できるから。
なんて言うか、痴漢されなきゃ捕まえられないんだ。」


「わかった。
捕まえられると思えば、痴漢なんてへっちゃら。」


綾、君は。


あんなに泣いて、あんなに震えてたのに。


本当は怖いはずなのに。


綾、君が愛しくてしかたがないよ。


「それであさっての土曜日なんだけど、どこか行かないか?
どこでも好きなところ行くから。」


少しでも気分転換出来るなら、どこでも連れてってあげるから。


「うーん、それじゃあ、望の家行きたいな。」


「うち?」


「うん、望んち。」


うちなんて来て面白いかな?


「まだいったことないから、ダメ?」


「いいよ。」


まぁ、綾が来たいならいいけど。