告白[短編集]

警察からの帰り


「あの、それで弁護士代はどのくらい?」


お父さんが言いにくそうに話し出す。


「そんな、未来の望のお嫁さんから、お金なんて。」


クスクス笑いながら話す所、望そっくり。


「綾さん。
望、べた惚れだから。
綾さんがふらないかぎり、冗談じゃないからね。」


顔が熱くなる。


「いえ、そういうわけには。」


「本当に息子に怒られますから。」


そう言って、望の父親は帰ってしまった。


夕飯を食べながら、両親は話し中。


「無料ってわけにはな。」


「そうですね。
しかし、立川さんち親子二代で弁護士なんてすごいですね。
綾、玉の輿になるのかしら?」


「玉の輿とはかぎらんだろ。
望くんだって弁護士になるかどうかわからんし。」


「でも、言ってたじゃないですか、綾が言えばなるって。
べた惚れだからって。
いいわねー、綾。
将来安泰だわ。」


今までも、親公認だったけど、親が弁護士ってわかったら………。


なんかちょっといやかも。

「望が、弁護士でもなんでも関係ないから。」


「そうだ、まだ結婚話なんて早い。」


いや、お父さん、そういう意味じゃないから。