告白[短編集]

午後から、望の父親が家に来た。


父親なんてうそなほど若くて、望に似てやさしそうな感じの人。


「初めてお目にかかります。
いつも望がお世話になっております。」


「いえいえ、こちらこそいつも綾がお世話になってしまって。」


名刺交換する父親同士のあいさつが始まった。


「立川法律事務所ですか、ご自分の事務所をおもちですか?」


「父親の事務所で働いてます。」


「ほほー、親子で弁護士とはすごい。
望くんも将来弁護士ですか?」


「子供に任せていますので、弁護士になるかどうかは。
ただ望は、綾さんにべた惚れのようなので、綾さんがいえば弁護士になるかもしれませんよ。」


私を見て微笑む。


べた惚れだなんて、恥ずかしい。


「今回はお世話になります。
私たち、弁護士さんと話すのが初めてでどうしていいか、何もわからないんですが。」


「はい、まず綾さん。
私でいいですか?
望の事は考えなくていいですよ。
違う弁護士紹介しますから。」


「いえ、他の弁護士は。
よろしくお願いします。」


頭を下げる。