「えっと、あんまり話したことないんだけど、わっわたし、隣のクラスの田代 綾なんだけど、わかるかな?
一年の時、保健委員で一緒だったんだけど。」


「うっうん、わかるよ。」


やべ、なんか俺まで緊張してきた。


たしかに一年の時、保健委員一緒だったぐらいで、クラスは三年別だし接点はない。


でも男子の間で知らない人はいないぐらい、よく話題になっていたんだ。


田代 綾、顔は中の上ぐらい、体は中肉中背、頭は中の上ぐらいと、人気者レベルまではいかない、正直まあまあレベル。


話題になっていたのは、胸。


はっきりいってデカイ。


巨乳ちゃん。


男子中学生が話題にしないわけがない。


その田代が、俺の事好きだったなんて。


告白されたらもちろん断らない。


嫌いじゃないし、俺の事を好きになってくれた子だと考えると、単純かもしれないけど、なんか愛しくなる。


べっべつに、巨乳ファンじゃないけどさ、つき合ったら、つまりそういうことも当然あるわけで、そしたらあの胸は俺のものってわけで。


顔がにやけそうだ。


俺はにやけそうになる口元に、力をいれた。