告白[短編集]

「篤[アツシ]、健二[ケンジ]、隆は舞ちゃんちに婿に入るからね。」


「「へっ?」」


俺の卒業式祝いのすき焼きの夕食は、母さんの言葉と、春休みで県外の大学から帰省していた長男篤と次男健二のマヌケな声で始まった。


「篤よかったね。
この就職難の時代、あんたの就職どうしようかと思ってたんだけど、これで舞ちゃんちのコネ使えるわよ。」


「はっ?」


大学三年の篤兄ちゃん。


箸くわえたまま固まってるよ。




「健二も舞ちゃんちのコネ使えば一人暮らし出来るわよ。」


「はぁ?」


大学一年の健二兄ちゃん。

口をあいて、口の中のごはんまる見え。




母さん、そりゃあいくらなんでもいきなりだって。


兄ちゃんたち、ポカーンとしてんじゃんか。


「隆、お、お前、舞ちゃん妊娠させたかのか?」


篤兄ちゃん真っ赤な顔して何言ってんだよ。


「えー。」


健二兄ちゃんマジにとんなよ。


「妊娠なんてしてねーよ。
高校三年で同棲して卒業したら結婚するから。
兄ちゃんたち、舞、義妹になるんだからよろしくな。」


「「はぁ?」」


またまたポカーンな兄ちゃんたちの顔。