告白[短編集]

「なるほどね。」


うん、うんと、頭を縦に軽くふりながら、なんか納得した常識人。


訳わかんねぇ。


「はい、じゃ次中井くんに質問。」


俺もかよ。


「さっきの、いつでも舞が泊まりに来ていいって本心?」


はぁ?


なんでそんな事で、うそつかなきゃならねーんだ。


なんだか、答えなきゃならない雰囲気だし。


「本心だよ。」


「なーんだ、そっかー。」


ニッコリ微笑む常識人。


何がどうなったんだよ。


「ほら、清水くん探しにいくよ。
阿久津くんも行こう。」


「うん、そうだね。」


「OK。」


常識人は、非常識人に声をかける。


おい、俺達に質問終わりかよ。


なんかねぇーのかよ。


「「じゃ、行こうか。」」


「えっ、ちょっとなんだよ。」


阿久津を両側から腕をくみ、引っ張る非常識人。


はっ?


連行?


「何すんだよ。」


ズルズルと引っ張られていく阿久津。


あー、あれだな、振り払いたいけど、相手が女だから力をいれられねーってやつ。


「あっそうだ、中井くん。」

なんだよ、非常識人。