告白[短編集]

私の思い出は隆。


どんな思い出にも隆がいる。


毎年、毎年の思い出は隆と一緒。


でも、高校は別。


高校の入学式から、隆が学校にいない。


私に堪えられるかな。


ひまわりが、太陽なしで生きられるかな。


だから、高校の入学式までに隆を充電しておかないと。


なのに、阿久津くんがなんだかうるさい。


ほっておいてほしい。


告白してくれたのは、ありがとうって感じだけど、隆しか興味ないの。


もう帰ってよ。


「ダメだよ沢田さん。
いくら幼なじみだって泊まりに行っては。
中井に何されるかわかんないじゃないか。」


あー、うるさい。


何もしてくれないから。


悲しいけどさ。


私、魅力ないから。


「何にもしねーよ。」


めんどくさそうな隆。


うん、事実そうなんだけどさ、落ち込むよ。


「隆、帰ろうよ。」


「あぁ。」


言葉はそっけないけど、隆の手を握れば、優しく握り返してくれる。


そんなちょっとしたことで、隆への思いが胸にあふれる。


「ちょっと待てよ。」


阿久津くん何よ。


じゃましないで。