告白[短編集]

舞を探して校舎に入った俺に、教室から舞の声が聞こえた。


と、一緒に聞こえる男の声。


俺は廊下を静かに歩き、あいていたドアから一瞬顔をのぞかせた。


舞と同じクラスの男。


ドアの影に俺は隠れる。


卒業式後の誰もいない教室に、うつむく二人。


これは、やっぱ、そうだよな。


確定だろ。




告白。



そりゃあ、そうだよな。


でも、どっちが、どっちに?


もし、舞が告白したら?


もし、舞が告白されたら?


どっちにしても、むかつく。


邪魔してー。


今乱入するか。


「ごめんなさい。」


舞の声。


あっ、乱入する前に終わっちまった。


舞告白されたのか。


振られたのかあいつ。


ホッとしてる自分と、振られるあいつが自分に重なる、二つの気持ちがわいてでる。


「どうして?」


はっ?


ないだ、こいつ?


「誰とも付き合ってないんだろ?
それとも、中井とやっぱり付き合ってんの?」


「付き合ってはいないよ。」

「付き合ってないなら、いいじゃん。」


はぁ?


なんだよ、こいつは?