告白[短編集]

中学生最後か。





………俺も頑張ってみようかな。





何もしないでいて、舞が高校で彼氏でも出来たら。


それだけは嫌だ。


中学生最後、足掻いてみよう。


舞に、俺の気持ち聞いてもらおう。


小瀬を取り囲む男が、自分の同士ようにに感じる。


まず、舞を探してツーショットをとりながら話して。

段取りを考えていると、何だか騒がしくなってきた。

見れば、小瀬の腕を掴んで離さないやつがいた。


塚本だ。


不良なあいつが大人しく卒業式でてるから、何かと思えば、小瀬目当てか。


あいつも必死だな。


おいおい、やり過ぎだって、小瀬嫌な顔してるぞ。


ちょっとまずくないか?


なんで周りの男止めないんだよ。


チェッ、俺が止めに行くか。


走り出そうとした時、清水が小瀬を助けた。


さすが、王子様と言われる清水。


でも、なんで助けた?


清水、塚本睨んでんな。


それって……そっか、そうなのか。


王子様なんて騒がれてる清水、お前も恋してんだな。

清水も塚本も、望に告白した田代も、俺も。


みんな恋してんだな。


もしかして舞もか?