告白[短編集]

すごい噂の嵐だったが、舞は普段のまま。


舞のいつも通りの学校の生活。


それなら、俺だって普段の生活するしかない。


付き合ってるとは考えられない、俺達の仲良くない様子に、噂はだんだんと静かになっていった。


家ではいつも通り仲いい俺達。


噂について聞いても、

『小学校の時みたいに、そのうち噂なくなるんじゃない。』

と、あっさりした態度。


そうかよ。


舞にとってはその程度の事かよ。


チクショウ、お前にとっては俺はその程度なのかよ。

いつまでたったって、俺は幼なじみのままなのかよ。

俺は、噂聞くたびドキドキしたよ。


噂だけだって、舞と付き合ってるって聞いてドキドキしたよ。


噂じゃなくて、本当になればいいって思ったよ。


舞をあきらめるしかないのか。


一生幼なじみなのか。


俺はそれから舞をあきらめるために、他の女をみはじめた。


どんな女をみたって、俺には舞しかいないのを実感するだけだった。


それでも、少しでもいいと思った女に告白した。


舞をあきらめるために。