告白[短編集]

こいつらに誤解って言っても、信じてもらえなさそうだな。


本当に誤解なんだけど。


とにかく口止めしないと、また学校でからかわれたりするな。


「先輩たち、ゲームしに来たんでしょう。
さっそくやりましょうか。」


俺は無理矢理話題を変えて、ゲームを見せる。


「そうですよ、先輩。
ゲームやりましょうよ。」


うまい聡、のっかってくれた。


「あぁ、まぁやるか。」


それから、俺達四人はゲーム大会になった。


俺は盛り上げ役にてっする。





よし、なかなか盛り上がってきたぞ。


「先輩、次これやりませんか?」


俺は最近発売された格闘ゲームを見せる。


「お、いいな。」


この先輩、格闘ゲーム好きだからな。


「じゃ、ただゲームするのもつまらないから、優勝したらひとつだけ命令出来るってどうですか?」


のってこい、先輩。


「面白そうだな、やるか。」

よし、のった。


それから俺は鬼のようなコンボで、優勝を勝ち取り、口止めに成功した。


はずだったのに、月曜日俺と舞の付き合ってるうわさ。


お前ら、口軽すぎだって。