真実の笑顔。

俺は何も言えなかった。











伊集院の過去、伊集院の家柄・・・。












「もし」












うつむいてる俺にかまわず花山は続けた。

















「もし・・・今の桜を受け止められないのだったら・・・諦めた方がいい。まだ、間に合うよ。まだ、お互い傷つかないで済むから・・・。」














もう充分傷ついてるんだよな。伊集院は・・・。















俺は、そんな伊集院を受け止められる?

















「それでも、桜が好きなら・・・私は高橋君を止めないよ。じゃぁ、急にこんな話してごめんなさい。飲み物代、置いてくね。・・・じゃぁね」