駝鳥とリンドブルム

駆と一緒の帰り道。



…途中までだけど。



「翔子。体調、大丈夫か?」

「大丈夫だよ。そんなに心配しなくても」

「…そうか」



駆はさっきから、うなったり、何かをぶつぶつと呟いたりしながら歩いている。

翔子の体調を聞くまでに駆は三回、頭を掻きむしった。



…一緒に帰れるのは嬉しいけど、何か、複雑な気分…。



「だぁーっ、もう!」



うわっ!

びっくりした…。



「…駆?」

「翔子。ごめん。俺は、直江サンやら馬場みたいに上手くは話せねぇ!」

「え、な、何の話?」



駆は真面目な顔になって言った。



「お前、嫌がらせとか、されてねぇか?」