駝鳥とリンドブルム

「軽ーい感じで話そうとしたんだけどね」

「駆、なんかイヤな事言ってきた?」



香は笑って首を横に振った。



「ぜーんぜん。それどころか、心配されちゃったよ」

「心配?」

「俺と話してて大丈夫なのかってさ」



香ちゃんがハブかれる心配かな?

駆、意外とお節介やきだからなぁ。



「おかしいよねぇ。鳥羽君を目の敵にしてたのは二年生で、あたしは関係無いっつーの」

「あはは。そうだね」



香は真面目な顔を作った。



「それより、翔子のが心配よ。なんでスランプなワケ?」