しばらくして、解った事が有る。

直江部長サンは、凄い人だ。

身体能力はずば抜けてるし、アドバイスも的確で、人望も篤い。



その流人が歩み寄る。



「鳥羽君。どうしたんだね。僕を見つめて」

「スゲー人だなあと思って」

「よしてくれ、恥ずかしい」

「俺みたいなやつにも気さくに話してくれるしよ」

「部長として、当然さ。…まだ、溶け込めてはいない様だね」

「時期的にもな」



流人は溜息をついた。



「時期的に、かね」