流人は練習に戻っていった。

入れ代わりにさっぱりとしたショートカットの少女が寄って来る。



「翔子。部長と、何話してたの?」

「香ちゃん。大したことじゃないよ」

「ふぅん。ま、いいか。アタシらも練習しないと、ね」

「そうだね。もう秋の大会も近いし」

「アタシらの見せ場だし、頑張らなくちゃね」

「うん」



そうだ、大会が近いんだ。





もう、秋なんだ。