インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

それまで
ときどき相槌を打つように聞いてたひかりも安心したのか、ようやく笑顔になった。



「どうびっくり?」



「ええ、まあ…」



「失望した?」



「いえ、その逆です。いろいろ話してくれてありがとうございました」



「お礼をいいたいのはこっちだよ。話したらなんかす~っとしたよ」



「それはよかったです」



「つっても、まだほんの一部でしかないんだけどさ」



「え~まだあるんですかぁ?」



「あはははっ、とりあえず人殺したことないのはたしかだから安心しなよ」



「え~、そんなんじゃ、ぜんぜん安心できませんよ~」



「だよな~」



「も~レイちゃんたら、意地悪なんだから~」


ふふっ。

はははっ。



顔を見合わせて笑った。



そんな話をして昔を思い出してると、

急に
タバコが吸いたくなった。



ひかりがトイレに立った。