インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

ひかりが
不安げに見つめてくる。



その悲しげな瞳が
なぜか痛い。



『やっぱさあ、あたしら友達やめよう』



そのひと言がいえなかった。



いや、いいたくなかった。



そのとき思った。



もう友達だったこと。



まだ会って
二、三日だけど、
言葉の上だけじゃない、

本当の…



ひかりは
あたしにとって

大切な友達。



ううん。



それ以上かも。



失くしたくない
友達………




「あたしら………ほらっ、あれだよ、もっと仲良くしたいだろ?」




「それは、もちろんですよ」



「だったら、その~なんていうか、禁止事項減らそうよ」



「え~、そんなたいしたことじゃないのに~」



「あたしにはたいしたことなんだよ。じゃなきゃ、ストレスたまっちゃって」



「う~ん、それじゃあ、ちょっと考えてみます」