最終バスを待っている


行列の後ろでキスしたね


左の窓際すわったあなた


なにか必死に囁いていたね


私へのたった五文字のラブソング


「あいしてる」


あなたへのお返しは投げキッス





走りだすバスを追いかけて


見えなくなるまで手をふっていた


いつしか涙があふれていた


でもひとりになると不安だらけ


さっきの5文字を考えてしまうの


「さようなら」


なのかもねって でも信じてるよ………






ねえ、あの夜のことおぼえてる?


あなたは暗いから危ないからって


私の手 ぎゅっとにぎりしめた


海の音 聞こえる公園の


星がきれいな空の下で


あなた キスのタイミング計ってたでしょ 


私は ふたりのドキドキ数えてたのよ