インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

あたしは大声を出して
元気づけたかった。



けどできない。



悲しみや
悔しさや
もどかしさ。



そして切なさ。



そういった感情で
ぎゅっと
しめつけられた胸が
それを妨げる。



「なにいってんだよ、ひかり……」



「でも…今度こそ…死にそう…」



「まだ死なないよ…大丈夫だよ…」



「行先…どこ…ですか…」



「病院…」



「ディズニ…ランド…おねがい…します……」



「はぁ?…それは後だ…」



「やだ…デイズニ…ディズニ……」



ひかりがあたしの背中で
小さく嫌々をする。



その力の
なんと弱いことだろう。



「レイ…ちゃん…最後…おねがい…あります…」



「最後なんていうなよ…助かるよ…ひかりは助かるんだから」



あたしは涙をこらえていう。



いや、泣いてないと思ってるだけ。



実際はもう
雨と涙で
顔はぐっちゃぐちゃ。