インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

いくら
顔がよくったって、
これじゃあ
モテっこねえな。



「ひかり~。お前のことが好きなんだ~。ずっと好きだったんだよ~。だから頼むよ、ひかり~」



あ~あ、
もう最悪~
アホらしくなってきた~
てことで……



「さっ、帰ろうぜ、ひかり」



ひかりも同意見だったみたい。



もうなにも思い残すことはないってかんじで、あたしの手を握ってきた。



ところが、
それがまた
気に食わなかったみたい。



「やっぱりだ。お前らデキてたんだな。おかしいと思ってたけど、そういうことだったとはな!」



ったく、
もう付き合ってらんない、

こんなバカ……



仲のいい
女の子同士ってのは
手を繋いだりするんだよ。



そんなことも知らねえのか、このバカは。



なあ、ひかり?



「……」