ようやく
半分の距離。



これ以上
強く降るなよ~。



右手に左手に
交互に持ち替えながら、
祈るような思いで
おばちゃんちを目指す。



そのときだ。



民家が立ち並ぶ通りを抜け、
一面に田んぼが広がるところまできた、

そのとき……