インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

するとそこには
先が鋭利に尖ったやつが
何本もそこに息を潜めてた



まるで
そのときが来るのを
いまかいまかと待ってる。



そんな印象を受けた。



けど、
それ以上に、
あたしの目を
釘付けにしたものがある。





真新しく、
大きな、

カッターナイフ。




筆入れに入ってても
不思議はないけど、
そこには収まるには
どこか不釣り合い。



もちろん、
これがあったからって、
なにかが起きるわけじゃない。



まさかね……



そこへ
ひかりが
ふらふらしながら出てきた。



「のぼせちゃったみたいです」



「ごめ~ん。先にあがらせればよかったな」



「いいえ~……後でよかったです……」



蒲団が敷いてある、
その横っちょに
それぞれ仲良くひとつずつ
置いてあった、うちわ。



それをふたつ使って
ひかりに風を送った。