インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

「ダメですか?」



「ダメもなにも………」



会話が通じない。



宇宙人と交信してるみたいな気がしてきた。



「てかさあ、たくさんいるじゃないの?」



洗脳された。



そうとしか思えない。



向こうの
ペースに乗せられてる。



「なにがですか?」



「なにって……あれだよ?」



「あれ?」



話の流れからして
わかりそうなもんだけどさあ。



やっぱり天然なのか
ただとろいのか
それとも
あたしをおちょくってんのか、


いったいどれ!?



「だから、友達だよ。そのことをいま話してんじゃん」



ていうか
いるでしょ
たくさん
あたしに
気軽に声掛けれるくらいなんだから。



「ああ、そうですねえ、いないこともないですが……」



それまですっごい
ニコニコしてたのに
急に顔が曇った。



「何人くらい?」