インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

「ここは?」



「わたしちだよ。さっ、遠慮はいらないから入んな」



「あの~、お代は?」



「いらないよ、そんなもん。どうせたいして持ってないんだろ」



くそっ。



こいつ、
つくづく
むかつく~。



なんて
思わなかった。



これが
おばちゃんなんだ。



そう思うと
べつに気にならない。



なにかいおうと
口を開きかけた
ひかりを制止すると

「じゃあ、お言葉に甘えて~」とあたしは笑顔を作る。



このぶんなら
タクシー代だけでなく、
宿泊代も浮きそう。



その浮いたお金で、
帰りに土産でも買って帰ればいい。



ラッキー~!



まだなにかいいたげなひかりの背中を押すと、あたりを田んぼに囲まれた平屋に入った。