インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

もし万一そうなっても、
そのときは突っぱねただろうし、
力で打ち負かす自信もあった。



なぜなら、
あたしは無力でも
非力でもない。



あのときみたいに
もう子供じゃないから。



それに
あたしには
強い味方がいる。



だけど、
それにしても、
あの悪魔はいったい……



いま
どこに………



その疑問に
答えるかのように、
おばちゃんが
こう切り出した。



「怖い話は好きかい?」



この幽霊屋敷を目の前に
、急にそんなサービスを思いついた?



あたしが戸惑ってると、
おばちゃんは
まことしやかに語りはじめた。



「昔この付近で、夫婦が乗った車が崖から落ちて、ふたりとも死んじゃったってんだよ。テレビでもいってたったけなぁ」



「……」



あたしとひかりは
顔を見合わせる。