インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

「それは違いますよ。あたしがしっかり者の姉で、レイちゃんはお転婆の妹でしょ」



「はぁ?だれがしっかり者で、だれがお転婆だってぇ?」



「それか、いとこ双子ってのもありますよね」



「おい、人の話聞けよ。てか、こんなタイプの違う双子いねえだろ」



「二卵性の双子なら大丈夫でしょ。あぁ、それか従兄弟同士ってのがしっくりくるかも~」



「それでもこんなに違うのはいないだろ。つか、従兄弟って、いったい家族はどこいったんだよ。ぜんぜん、しっくりこね~よ」



突っ込みどころ
満載~!!



「そういえば、又従兄弟はわかりますけど、はとこってなんでしたっけ?」



「はとこ?また従兄弟?なんのこっちゃ!てか、いい加減人の話聞けって!」



あぁ~
また漫才やってるよ~



でも何気に
疲れるのはなぜ~



そんなこんなで、
それから鈍行列車に乗り継ぎ、
無人駅に降り立ったのは

もう夕方だった。