そう思ったら、
あっさり認めた。



「ばれちゃったかぁ。まっ、そういうこと」



まったく
悪びれた様子はない。



イタズラがばれた子供みたい。



ケロッとしてる。



「その様子だと罪悪感ゼロってかんじだね」



「まあね」



「恥ずかしくないの?心が痛まないの?おじいちゃんとか、おばあちゃん騙してさぁ」



「きれいごとだけじゃ生きられないからね」



「騙されるほうが悪いっての?」



「まっ、そういうことかな」



「あんた、サイテーだね」



マジ、
こいつ……



サイテーすぎる……



「そう。サイテー男さ。でもさ、俺にやれるのはこのくらいだから」



「このくらい?」



「いまどき大学を出たくらいじゃ、まともな就職口なんてないんだろ。それよりよっぽど稼げるってね」



こいつ完全に開き直ってるよ……



もぅ~
信じらんない!