「いいかぁ、俺みたいな男に惚れちゃだめだ」



「はぁ?だからさあ、だれが惚れてるって。つぅか、ちょっとイケてるからって自惚れないでくれる!」



「熱くなってるとこがまたあやしいね」



「あのさぁ、だから寝ぼけたこといってんじゃねえよ!」



つい声を荒げた。



たけるが
うんざりしたような顔をすると、

席を蹴るように
店を出ていった。