「もしかしてさあ、おれに気があったりして?」



が~ん。



感づいてたのかぁ……



まぁ、
でもよかったかも~、
鈍感じゃなくて~……



「はあ、なにいってんだ」



でも、
そんなこといわれて、
しかもこの状況で認めろってほうが

ムチャ!



「そうなんだろ?好きなんだろ?」



「なにいってんだか。だれが好きなもんかよ」



「とぼけちゃって。顔赤いよ」



「赤くねーよ!」



完全に
おちょくられてる。



そう思ったら、
むかっ腹が立った。



だけど、
向きになればなるほど
それを暗に認めてるようで、

いまいち反撃しづらい。