カーテンの向こうから、
ひかりの声がした。



「うん」



なにをしていたのか
聞かれたらどうしよう。



なんて答えよう。



それを心配した。



けど、それ以上
ひかりは訊いてこなかった。



「手、繋いでもいいですか?」



「うん」



カーテンの隙間から出てきた

ひかりの細い手。



そのしなやかな指を
あたしの指にしっかり絡めると、

ふたたび
あたしは眠りに落ちた。