インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

それが
急に怒り出すって、

こいつ
マジ訳わかんねぇ!!!



むしゃくしゃして、
その場から立ち去った。



病室ではなく、
屋上に向かった。





土砂降り。




だけど
飛び出した。




たけるが追っかけてくるから、とにかく逃げたくて



雨が降りしきるなかに……



そして、
これまた
いきなりだった。



「汚れてなんかねえよ!」



追いついてきたたける。



叫びながら、
あたしを抱きしめた。



「君は汚れてなんかない!」



後ろから抱きしめられた。



ぎゅっと。



突然のことが
重なりすぎちゃって、

あたしは
そう言葉を返すのがやっと。



「はぁ?なに!?」



しばらく、
そのままじっとしてた。



たけるの
引き締まった胸を、
筋肉質な両腕を、

そのはげしい息遣いを感じながら……